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第2回JPCオンラインコンファレンスを終えて 
2020年11月18日

マーケットメーカーズ、アドバイザーの矢野です、今回も視聴者として参加しました。
1部は、タワーズワトソンの堀内コンサルタントから、「今後のショック再来に備えた年金資産運用」という題目で、不透明な経済市場環境が継続すると予測される中で、年金資産運用はどう対処すれば良いのかという実践的な内容でした。


詳細は省略しますが、印象に残ったのは、「現状の自社年金のガバナンスが充分でなくても、それを補完する手段を作るべき」との提案でした。「会社の運用に対する理解が低い」とか、「リスク管理する為の人材要員がいない」とか、兎角やらない理由を探しがちですが、現状のガバナンスでも出来る事を探すとか、一部をアウトソースするとかの工夫をし、少しでも資産運用の効率向上への努力をすべきとの提案には説得力を感じました。

2部は、IFMの正田在日代表から、「コロナ危機下におけるインフラ投資」という題目で、コロナ危機後の種々資産とインフラ資産のパフォーマンス比較や、インフラ資産内の各種資産の状況についての説明がありました。コロナ危機で世界の人の動きは消滅し、空港等のインフラ案件は壊滅したのでは?と心配されている年金基金の方も多いと思いますが、インフラ資産の評価下落は、株式、事業債などより低いとの説明もあり、少し安心されたと思います。(コロナ危機といったショック時にも、株式等の上場資産は、売買が成立する事で評価は大幅に下落する。一方上場されていないインフラ資産も、リスクプレミアム(将来収益を現在価値に割引く金利)を評価者が見直す(上げる)事で、価値評価は下がる」がその影響は相対的に少ないとの説明)

しかし、インフラ資産のなかでも、空港等の下落は大きく、再生エネルギー、通信、水道事業関係のインフラ資産の下落は相対的に低かったとの事でした。やはり、ここでも「分散が大事」との結論でした。


現在、債券金利はほぼ「0」ですが、事業収益の裏付けのあるインフラ資産は、年金のような長期投資には、相性の良い投資対象ではないかとのお話でした。皆様はどのようにお考えですか?

反対意見も大歓迎です、どしどしご意見を頂けたら、幸いです。(議論する事が大事と思います)

今回の両社の資料は、直接、以下のプレゼンターにご用命ください。

タワーズワトソン・インベストメント・サービス:堀内氏 kuniko.horiuchi AT willistowerswatson.com
IFM Investors:正田氏 yuji.shoda AT ifminvestors.com

ATは@に変更します。
 

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